新しい犬を迎えた経緯①

前回のブログで「今の犬」と書きましたが、今我が家には犬がいます。

今回は、この犬を迎えた経緯について触れたいと思います。

 

 

空が死んだ当初、私は、私と同様に愛犬を亡くした人たちの体験談を、ひたすらネットで探し読み漁っていました。当時は夜も極めて寝つきが悪くなっていましたので、「どうせ横になっても眠れないし」と、夜通しネットを見ていました。

 

空が死んで3ヶ月くらい経った頃でしょうか、なにげなく「シーズー」と検索してみると、シーズーの画像や動画が上がってくる中で、ブリーダー情報が出てきました。思わずクリックすると、生まれたばかりのシーズーの子犬の画像が続々と出てきました。

今まではペットロスの体験談しか検索していなかったのですが、その日から、シーズーの子犬情報も毎日検索するようになりました。もしかしたら空が生まれ変わってくれているかもしれない。そんなバカげたことを、当時は真面目に考えていました。

 

この頃になると、通勤途中や仕事中に涙が止まらなくなる、ということはさすがに少なくなりました。

それでも精神的なバランスは欠いたままで、家に帰るなり号泣という毎日は相変わらずでした。いつまでこんな日々が続くのか、全く先は見えませんでした。

そんな中、唯一癒されるのはネットでシーズーの子犬を見ているときだけでした。

 

ああ、なんて可愛いんだろう。こんな可愛い生き物が傍に居てくれたら、幸せだろうなぁ。

 

毎日毎日、そんなことを考えながらネットを見ていたのですが、あるシーズーの子犬のブリーダーコメントに「気軽に見学しに来てください」と書かれているのを見かけました。

 

見学・・・ちょっと行ってみようかな・・・。

 

軽い気持ちでブリーダーにメールを送り、休日に見学を予約しました。

空が死んで以来、休日に外出するのは初めてです。

久しぶりにわくわくしながらブリーダーを訪問しました。そこで見た子犬は、本当にあり得ない程暖かくて、小さくて、「生きて」いました。

その日はそのまま帰宅したのですが、以来、子犬のことが頭から離れなくなりました。

 

まさか、また犬を飼う?まだ空が死んで3ヶ月しか経ってないのに?

 

打ち消してはみるのですが、気が付くと子犬のことを考えていたりします。

どうしたらいいのかわからなくなり、母に相談してみることにしたのですが、案の定「まだ3ヶ月しか経っていないのに!空が可哀想じゃない!」と大反対でした。

反対されるのも当然です。ですが、どうしても諦められなくなりました。

 

意を決して、ブリーダーに再び連絡し訪問しました。

以前見せてもらった子犬は既に貰われていったらしく、別の子犬を見せてもらったのですが、今回の子犬はとにかく活発な子でした。抱っこしているブリーダーの腕から全力で逃れようとして、足をバタつかせています。

「もう、本当に元気な子なんですよー」ブリーダーが苦笑しながら話してくれました。

 

子犬が元気なのは当たり前ですし、むしろ健康で喜ばしいことです。

ですが、空は小さい頃からどちらかというと大人しい犬でした。

私にとっては「空=犬」だったため、この大騒ぎする様子を見て私は少しがっかりし、その日もそのまま帰ることにしました。

 

続きは次回。

 

ではまた。