空が死にマロを迎え、5年経ちました。私も精神的に落ち着きを取り戻してきました。
ですが、いくら時が経とうともこの言いようのない悲しみからは抜け出せません。
時が経てば悲しみはなくなっていくものでは?
なぜ未だにこんなに悲しいのだろう。
不思議に思い、私はネットを探しました。
すると、「グリーフケア」という言葉に出会いました。
ネットで調べた限りでは、「グリーフケア」がいったいどういったものなのかまでは分からなかったのですが、もしかしたら私の疑問を解決してくれるかもしれないと思い、学べる講座を探しました。
ですが、残念ながら開催数が圧倒的に少なく、また相当高額でした。
どうしようかと思いつつ1年が過ぎた頃、産業カウンセラー協会で「グリーフ・カウンセリング講座」が開催されることを知りました。この講座は3日間の実施で、グリーフ・カウンセリングの基礎を学ぶことが主な目的のようです。
産業カウンセラー協会主催なので値段も手頃だったため、私は迷わず申し込みました。
そして、ドキドキしながら受講しました。こんなにドキドキしたのは数年ぶり、というくらいに。
講座受講中は本当に大変でした。
自己のグリーフ(悲嘆)の内省が主だったため、今まで微妙に避けてきた空の死にまともに向き合わねばならなかったからです。
空の死に向き合わねばならないということは、あの時に感じた後悔や苦悶、怒りなどを追体験することであり、それは私には耐えがたいことでした。
講師の方々のお話を聴いている間も涙が止まらず、非常に恥ずかしい思いをしました。
ですが、恥ずかしい思いをした分得るものも本当に大きく、そこで私は悲しみは忘れたり乗り越えたりするものではなく、自分と共にあるものなのだということを知りました。
今でも空のことを想うと胸がギュッとなりますし、悲しくて泣くこともあります。
でも、「なぜ未だにこんな感情に振り回されているんだろう」とは思わなくなりました。
この悲しみはきっと私が死ぬまで背負っていくべきものですし、おそらく飼い主としての責任の一つなんだろうと思います。
私が考え方を切り替えるきっかけとなった講座の内容についてはまた次回。
ではまた。