こんにちは。
この前テレビを見ていたら、広島県で殺処分ゼロの活動をされている中谷百里さんという女性の特集がされていました。中谷さんの団体は、譲渡活動だけではなく終身飼養をされているとのこと。いやー、本当に頭が下がります。
マロはブリーダーさんから購入したけど、保護犬を引き取ればよかったかもなぁ。
(※決してマロを飼ったことを後悔しているという意味ではない)
などと思いつつ、ネットで「保護犬」とググってみたところ、たくさんのNPO団体がヒットしました。
こんなにあるんだなぁ。NPO団体がこんなにあるってことは、それだけ飼育放棄される犬が多いってことだよなぁ。
なんとも言えない気持ちで各NPOのホームページを見ていると、「里親募集」のコーナーが。
何気なく里親の条件を見てみると、これがビックリ。ブログの表題どおり、里親の条件が難しすぎるんです。
「ワクチン接種・不妊手術必須」「生涯可愛がってくださる方」「未成年不可」「高齢者不可」「室内飼い必須」「転売等飼う以外の目的禁止」「今までかかった治療費は負担してね」
ここまでは特に問題ありません。
でも、
「小さい子供がいる家庭はお断り」 ← ま、まあ乱暴な子供もいるかもしれないしね
「一人暮らしお断り」 ← 私ダメじゃん
「留守番させる時間は4時間以内」 ← 一生外出するなってか
「免許証と保険証のコピー必須」 ← なぜ保険証まで?
「自宅訪問するから生育環境を定期的に見せろ」 ← えっ
「譲渡時にうちの団体に寄付しろ ※もちろん譲渡費用も払ってね」 ← えっ
「年収、勤務先、仕事内容は要報告」 ← えっ
ざっとこんな感じです。
要するに、『子供がある程度大きくなった(もしくは子供のいない)40~50歳代の専業主婦で、共働きの必要ないレベルの経済力があり、なおかつ滅多に外出しない人』に飼って欲しいと、そういうことですね。
・・・あのですねー、昭和の時代でしたら専業主婦はそこら中にごろごろいましたけど(うちの母も専業主婦ですし)、今時共働きじゃない家庭なんてごくごく一部ですよ。時代錯誤も甚だしい。
もちろん、里親の条件が厳しいのは理解できます。辛い目にあった子たちですから、今度こそ幸せになって欲しい、そういう気持ちはよく分かりますよ。犬を飼うっていうのは命を預かることですから、そんな生半可は気持ちで引き取ってもらっては困る。よーーーーく分かります。
だがしかし。
上でも書きましたが、保護団体が求める「飼い主」は、今や絶滅危惧種なんですよ。
絶滅危惧種を対象にしたって圧倒的にパイが少ないんだから、里親で引き取られる犬が増えるわけないでしょう。
っていうか、里親募集の本来の目的は「一匹でも多くの犬を救いたい」ってことですよね。
条件を厳しくすることで、その目的が阻害されてることに気が付かないんでしょうか。
あと、これはちょっと個人的な意見ですけど、どのNPOのホームページを見ても、文言がどうもいただけないんですよね。なんて言いますか、「引き取って下さい」じゃなくて「譲ってやる」「育てさせてやる」的な意思が透けて見えると言いますか。まあ、私の性格がちょっとアレなんで、そう受け取ってしまうのかもしれないんですけど。
うーん、これではもし私が本気で保護犬の引き取りを考えたとしてもNPOからは無理ですね。ちょっと考え方が合いません。
ネットでよくよく調べてみたところ、自治体が管理している動物愛護センターや動物保護センターでも保護犬を引き取ることができるようです。そちらのほうがまだ里親条件が常識的でした。私が引き取るなら、絶対動物愛護センターからだな。
なんなんだ、この謎の決心は。
ということで、ではまた。